先生・在学生からのメッセージ|愛媛大学農学部生命機能学科

中山大輔さん(食品メーカー内定)

2017年3月卒業、2019年3月修士課程修了(予定)

就職先はどのように選びましたか?

私は昔から人一倍「食べる」ことが好きでした。漠然と「将来は食品メーカーに就職したいなあ」と考えていました。農学部を選んだのも、「食」といえば農学部だろうという安直な理由からでした。時は流れ、変わらない志と食欲を携え、食品メーカーを中心に就活を始めました。私には、食品の開発職に就き、自分の作った食品を家族や友人、ひいては全国の消費者に食べてもらいたいという目標がありました。よいものを作るためには、多くの知識と経験が必要であるという考えのもと、企業選びでは、事業の幅広さや、ジョブローテーションの活発さを重視しました。

採用試験・面接に向けての準備は?

正直なところ、インターンシップには参加せず、準備を始めたのは、就職活動が始まる1ヶ月前でした。ただ、他の就活生は1年-半年前ぐらいから準備をしていたようです。就活中は、説明会や選考に参加する中で雰囲気に慣れ、選考の傾向や要領をつかんでいきました。

就活で苦労したことは?

「移動」です。私は、移動時間を節約するために、大阪で短期間だけマンスリーマンションを契約し、友人と共同生活をしていました。情報を共有しながら就活を進めることができたため、良い選択だったと思います。また、会話をしたり遊びに出かけたりできたため、ストレスを解消することができました(ベッドの争奪戦に敗れ、硬いフローリングの床で眠らなければならなかった日を除いて)。就活生向けに運営されている格安のシェアハウスに滞在した友人もいました。

面接はどうでしたか?

面接は和やかな雰囲気で、落ち着いて会話することができました。突飛な質問はなく一般的な質問や、エントリーシートに沿って、深堀される面接でした。自己分析が重要であることを実感しました。

就活についてアドバイスをお願いします

就活が始まって間もない頃、私は、面接官に自分をよく見せることに必死でした。しかし、ありのままの自分を評価し、受け入れてくれるところで働きたいと考えるようになり、素直に面接官との会話を楽しむようになりました。会話の中で冗談を言うこともあれば、自分の弱みを包み隠さず伝えることにも躊躇しませんでした。これが正解かどうかはわかりませんが、自分は納得のいく就活ができたと感じています。インターネットや書籍には、就活に関する情報が溢れ、戸惑うこともあるかと思います。その中で模索しながら答えを導き出し、みなさん自身が納得のいく就活ができればと思います。

大学でもっとやっておけばよかったことはありますか?

もっと学問に勤しむべきだったと後悔しています。入学当初、私は膨大な自由時間を前に、暇を持て余した人間かのような錯覚に陥りました。そして受験勉強からの開放感を存分に味わいながら、高校生の頃と同じように、講義の内容をただ覚え、学んだ内容をレポートに複写し、テストを受けていました。学生生活が終わりを迎えようとしている今、できることなら、あのころの自分に喝を入れてやりたいと思います。

役に立った大学の講義や研究は?

私は動物細胞工学教育分野に所属し、食品の機能性に関する研究をしています。現在は、動物由来の細胞を培養し、様々な成分の効果を観察しています。実際に目には見えない細胞の応答を観察できることに喜びを覚え、新たなことを解明していく研究に魅了されました。この研究を通して、私の「食」への関心はさらに深まりました。

高校生にメッセージをお願いします

ありきたりですが、「経験」を大事にしてください。実際に自分が経験し、目で見て、感じたことを大切にしてください。その中で何かが心の琴線に触れたなら、それこそが、限りある時間を費やす価値のあることだと思います。自由な時間があるうちに、いろいろなことに取り組んでみてください。

中山大輔さんの就活スケジュール

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