スマート化による攻めの農業を目指して
本特別コースは、ICTや最先端のセンサー技術を利用し、植物生体情報や環境情報の収集と解析、植物や環境に関するビッグデータ利用によるデータベースの構築と解析を通して、食料生産の情報化・知能化の推進、スマートアグリの実現を目指した教育研究を行います。また、生産現場における適正農業規範(GAP)や認定農業者制度などに関する情報も活用し、食の安全性や品質を担保するためトレーサビリティシステムなどの利用による流通システムの可視化を支援します。さらに、これら生産、収穫、流通、貯蔵、加工、販売などの経済活動を俯瞰的に捉え、大規模施設園芸団地と周辺の圃場や企業との連携による6次産業化など、新しい形の食料生産をイノベーションするための教育研究も行います。最終的には「総合情報システム化によるフードイノベーション」に対応できるスペシャリストや研究者を育成します。
ディプロマ・ポリシー
(卒業認定・学位授与の方針)
教育理念と教育目的
知能的食料生産科学特別コースは、ICTや最先端のセンサー技術を利用し、植物生体情報や環境情報の収集と解析、植物や環境に関するビッグデータ利用によるデータベースの構築と解析を通して、食料生産の情報化・知能化の推進、スマートアグリの実現を目指した教育研究を行います。また、生産現場における適正農業規範(GAP)や認定農業者制度などに関する情報も活用し、食の安全性や品質を担保するためトレーサビリティシステムなどの利用による流通システムの可視化を支援します。さらに、これら生産、収穫、流通、貯蔵、加工、販売などの経済活動を俯瞰的に捉え、大規模施設園芸団地と周辺の圃場や企業との連携による6次産業化など、新しい形の食料生産をイノベーションするための教育研究も行います。最終的には日本学術会議、内閣府で期待されている「総合情報システム化によるフードイノベーション」に対応できるスペシャリストや研究者を育成することを目的とします。
育成する人材像
農学部の教育理念に基づいた農学教育を提供することにより、生物生産技術の開発と安全・安心な食料の安定供給を実現し、自然と共生する持続可能な社会の構築に貢献できる人材を育成します。具体的には、
- 栽培・生物学分野から食料生産における知識と技術を修得し、課題解決力を備えた人材
- 最先端の植物工場や施設栽培に関する知識と技術を修得し、課題解決力を備えた人材
- 食の安全安心を担保するための社会科学的な知識と技術を修得し、課題解決力を備えた人材
を輩出することを目指します。
学習の到達目標
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知識・技能・理解
篤農家技術からセンサー技術、情報化技術、情報通信技術まで様々な先端技術を活用して、栽培、管理から収穫、加工、流通、販売、経営までの一連のプロセスの知能化、スマート化を進めるために必要な専門知識と技術を修得している。
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思考・判断
圃場、園芸施設、植物工場など様々な食料生産現場における知能化、スマート化を実現するために解決すべき諸課題を論理的考察に基づいて説明し、解決策を見出すことができる。
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興味・関心・意欲
「知能的食料生産科学」という新たな学術領域の開拓に参画するとともに、安全・安心な食料の安定供給を実現するため、主体性、協調性および高い倫理性をもって、自律的・継続的に行動することができる。
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表現
自らの論理的な思考・判断のプロセスや結果を説明するためのプレゼンテーション能力とコミュニケーション能力を有している。
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主体性・協働性
主体性をもって多様な人々と協力することにより、上記諸課題の解決に取り組むことができる。
卒業認定・学位授与
共通教育科目27単位、学部共通科目9単位、学科共通科目33単位、コース専門科目56単位を修得した学生に対して、卒業を認定し学士(農学)の学位を授与します。
カリキュラム・ポリシー
(教育課程編成・実施の方針)
教育課程の編成と教育内容
1年次は、全学共通教育科目に加え、食料生産に関する専門知識と技術を修得するにあたって、農学に関する広範で俯瞰的な知識と技術を修得するための学部共通科目を開講しています。また、食料生産学科の基礎知識を修得するための学科共通科目を開講しています。さらに、大学院授業科目の先行受講(学部4年次から)、学部卒業研究の先行実施(学部3年次前学期から)、国内、海外インターンシップの実施などのカリキュラムがあります。
教育方法と成績評価
講義形式の授業だけでなく、実験・実習等のアクティブ・ラーニングなど、ディプロマ・ポリシーに示す教育目的と学習の到達目標に応じて最適な形式の授業を実施します。また、授業時間外の学習を含む十分な学習時間を確保できるように履修登録制限(CAP制)を設けるとともに、eラーニングなど時間外学習を支援するツールを用意します。
すべての授業において、客観的な評価基準に基づき、筆記試験、レポートなどにより厳格な成績評価を実施します。
カリキュラムの評価
授業アンケート、入学者アンケート、卒業予定者アンケートなどの学生調査と各種統計データの分析を実施し、個々の授業科目の教育効果や、農学部の学修到達目標の達成状況について検証します。
カリキュラムマップ

アドミッション・ポリシー
(入学者受入の方針)
知能的食料生産科学特別コースは、圃場、園芸施設、植物工場など様々な食料生産現場において、篤農家技術からセンサー技術、情報化技術、情報通信技術まで様々な先端技術を活用して、栽培、管理から収穫、加工、流通、販売、経営までの一連のプロセスの知能化、スマート化を進めるために必要な知識や技術を身に付ける意欲をもった学生を求めます。そこで、知能的食料生産科学特別コースは次のような資質を有する学生を求めます。
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知識・技能・理解
1.入学後の修学に必要な基礎学力を有している。
2.高等学校等で履修する6教科(国語、数学、理科、地理歴史・公民、外国語、情報)の基礎的な知識・技能を有している。 -
思考・判断
ある事象に対して多面的に考察し、自分の考えをまとめることができる。
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興味・関心・意欲
地域社会や国際社会における食料、生命、環境に関する様々な問題、特に食料に関する問題に関心をもち、学士課程・修士課程の一貫教育によって修得する知識をこれらの解決に役立てたいという意欲をもって行動することができる。
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表現
自分の考えを、日本語で他者にもわかりやすく表現できる。
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主体性・協働性
問題解決のために、主体性をもって多様な人々と協力できる。
選考方法の趣旨
【総合型選抜Ⅱ】
大学入学共通テストでは、高等学校等で履修する主要教科・科目の基礎的な知識を有しているかをみるために、6教科8科目を課し、「知識・技能・理解」を評価します。さらに、食料や情報化技術に関する様々な問題に関心を持ち、修士課程までの学習に励む強い意志と知能的食料生産科学という新たな分野で活躍したいという意欲を有しているかをみるために、志望理由書、調査書、活動報告書の提出を求めるとともに、面接を課しています。また、知能的食料生産科学に係わる基礎的知識を有しているかをみるために、口頭試問を課しています。さらに、面接と調査書・活動報告書により、「主体性・協働性」を評価します。