准教授
深堀 秀史
KEYWORD機能紙、光触媒、吸着
紙産業教育
木材を材料として有効活用するために、パルプ製造や抄紙技術、機能性素材の開発や複合化、製紙廃棄物や排水処理に関する教育研究を行う。
有害物質を除去できる紙で排水をきれいにする
准教授
深堀 秀史
KEYWORD機能紙、光触媒、吸着
紙産業教育
木材を材料として有効活用するために、パルプ製造や抄紙技術、機能性素材の開発や複合化、製紙廃棄物や排水処理に関する教育研究を行う。
紙産業教育
木材を材料として有効活用するために、パルプ製造や抄紙技術、機能性素材の開発や複合化、製紙廃棄物や排水処理に関する教育研究を行う。
私は従来の紙にはない特殊な機能を持つ「機能紙」の開発と利用について研究しています。具体的には、水中の有害な化学物質を分解する光触媒や、吸着機能を持つ吸着材などを複合した紙を開発しています。紙というと、本やノート、ティッシュや段ボールを思い浮かべるかもしれませんが、現在では、紙に様々な機能を持つ繊維や材料を複合することが可能であり、紙の用途は環境浄化からエネルギー生産まで広 がり続けています。上述の光触媒や吸着材はその一例です。水に入れても崩れない化学繊維で紙を作り、その中に光触媒や吸着材を配合することで、水の中でも安定して使え、かつ、水中の有害物質を取り除く紙を製造することができます。
近年の水環境に関する課題として、人類が合成した化学物質による水環境汚染が挙げられます。元来、自然環境中に存在しなかった化学物質の一部は、環境中に流出した際に分解されずに蓄積する恐れがあります。私の研究では、上述の光触媒や吸着材を配合した機能紙で水中の微量化学物質を除去します。 光触媒と吸着材を配合した機能紙を排水中に入れると、水中の微量化学物質を紙中に取り込むことができます。また、この機能紙に紫外線を照射すると、紙中の光触媒の作用によって、取り込まれた微量化学物質が分解されることも明らかとなりました。現在はこの機能紙を搭載した水処理装置の開発に取り組んでいます。