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生物環境学専攻地域環境工学コース・水環境再生科学特別コース

農村の水質環境を改善して豊かな農村環境を実現する

治多 伸介

教授

治多 伸介

KEYWORD水質浄化、再生資源利用、水環境分析

地域環境整備学

農地等の土地資源や農村地域の水環境を、持続可能で適切な状態に保全・創造することを目的とし、農村工学的環境整備の技術や手法に関する教育研究を行う。

地域環境整備学

農地等の土地資源や農村地域の水環境を、持続可能で適切な状態に保全・創造することを目的とし、農村工学的環境整備の技術や手法に関する教育研究を行う。

教育・研究内容1農村に適した水質浄化技術の開発

 日本と世界(特に発展途上国)の農村において汚染された水質環境を改 善するため、有機物(BOD、COD)、リン、窒素、重金属、内分泌攪乱物質、医薬品、化粧品、農薬、マイクロプラスチック、病原性微生物など の様々な水質汚染物質を除去、分解する水質浄化技術を開発しています。 農村向けの水質浄化技術には、汚染物質を効率的に分解、除去するだけではなく、維持管理が簡単で、コストが安い、という条件が強く求められます。そのような技術開発は難しいですが、開発した技術は「下水処理、上水処理、農業用水・農業排水の浄化」といった様々な用途で、世界中で広く利用される可能性が高く、その研究はとてもやりがいがあります。

室内モデル装置を用いた処理技術開発
室内モデル装置を用いた処理技術開発

教育・研究内容2下水処理水・汚泥の農業利用技術の開発

 世界の水不足問題の解決のために、下水処理水を農業用水として安全利用するとともに、処理水に含まれる有用成分を肥料として有効利用する技術を開発しています。また、下水処理に利用した微生物や化学薬品などからなる廃棄物(汚泥)も、肥料として利用する技術を開発しています。通常の下水処理水や汚泥には、肥料として有効な成分(窒素、リン、カリウム、ホウ素、亜鉛など)とともに、農業利用の際に不安のある成分(病原性微生物、重金属、硫酸イオンなど)が含まれています。現在開発してい る技術は、通常の処理水や汚泥から不安成分を十分に除去する一方で、有用成分を適度に残して農地に利用する方法や、有用成分のみを回収して利用する技術です。

下水処理水を利用した水田での実験
下水処理水を利用した水田での実験

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