准教授
倉澤 智樹
KEYWORD斜面災害、地下水汚染、可視化
地域防災学
安全・安心な生活・生産環境の維持・創造にとって農村地域の防災・保全は必要不可欠なものであるが、特に、地すべり、斜面崩壊等の自然災害から農村の生活・生産の場を保全するための方 策を考え、それらに必要な各種構造物の最適な設計施工法について、基礎理論、実験および数値計算からなる力学的解析を通して教育研究を行う。
地下水を科学し、災害と環境問題に立ち向かう
准教授
倉澤 智樹
KEYWORD斜面災害、地下水汚染、可視化
地域防災学
安全・安心な生活・生産環境の維持・創造にとって農村地域の防災・保全は必要不可欠なものであるが、特に、地すべり、斜面崩壊等の自然災害から農村の生活・生産の場を保全するための方 策を考え、それらに必要な各種構造物の最適な設計施工法について、基礎理論、実験および数値計算からなる力学的解析を通して教育研究を行う。
地域防災学
安全・安心な生活・生産環境の維持・創造にとって農村地域の防災・保全は必要不可欠なものであるが、特に、地すべり、斜面崩壊等の自然災害から農村の生活・生産の場を保全するための方 策を考え、それらに必要な各種構造物の最適な設計施工法について、基礎理論、実験および数値計算からなる力学的解析を通して教育研究を行う。
柑橘類は、愛媛県を代表する農作物として知られていますが、その多くは斜面で栽培されています。このような斜面にある柑橘類の樹園地は、2018年の記録的な豪雨で引き起こされた斜面崩落によって甚大な被害を受けました。大量の雨は、斜面の表面を流れる水を増やすだけでなく、地面に存在する地下水量も増加させます。さらに、地下水の動きも活発になるため、斜面崩落リスクが上昇します。しかしながら、地下で起こっている現象のため調査が難しく、地下水と斜面崩落との関係性は未解明な部分が多く残されています。そこで、私たちは地下水による斜面崩落メカニズムを明らかにするため視覚的なアプローチを取り入れつつ研究を進めています。
南西諸島の地下には、穴ぼこだらけで水を通しやすい琉球石灰岩が広く分布してい ます。このため、雨水はすぐに地下にしみ込み海に流れてしまうので、川が少なく、 農業用水や生活用水の多くが地下水に依存しています。一方、穴ぼこだらけを逆手に 取ると、その穴にたくさんの地下水を貯める余地があるということになります。この 穴ぼこを活用すべく、地下に壁を造って地下水を貯める地下ダムが建設されていま す。一方、建設で地下水の動きが大きく変容するため、建設後の地下環境の適切管理 が重要な課題です。この課題をクリアするには、石灰岩内部の地下水や汚染物質の動 き方を理解しておくことが不可欠です。私たちはその第一ステップとして、地下水や 汚染物質の通り道となる穴ぼこの形状やつながり方をX線CTを使って調べています。