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生命機能学専攻応用生命化学コース・健康機能栄養科学特別コース

健康長寿に貢献する食品を創り出すために

西 甲介

准教授

西 甲介

KEYWORD生物活性物質、健康の維持増進、食品機能

動物細胞工学

動物細胞培養技術や分子生物学的手法を用いて、免疫調節活性や抗ガン活性などの生体調節機能を持つ機能性分子の探索と機能評価、および作用メカニズムの解明を行うとともに、その応用 に関する研究と教育を行う。

食品機能学

食と健康をキーワードに、食品成分の第三次機能である生体調節機能を動物培養細胞や動物実験、さらにはヒト介入試験等により明らかにするとともに、それを活用した機能性食品の開発などへの応用も目指した教育研究を行う。

動物細胞工学

動物細胞培養技術や分子生物学的手法を用いて、免疫調節活性や抗ガン活性などの生体調節機能を持つ機能性分子の探索と機能評価、および作用メカニズムの解明を行うとともに、その応用 に関する研究と教育を行う。

食品機能学

食と健康をキーワードに、食品成分の第三次機能である生体調節機能を動物培養細胞や動物実験、さらにはヒト介入試験等により明らかにするとともに、それを活用した機能性食品の開発などへの応用も目指した教育研究を行う。

※農学研究科研究グループ(ARG)「生命機能科学応用開発グループ」メンバー

教育・研究内容1魚油がアレルギー症状を緩和するしくみを解き明かす

 魚の油にはω-3不飽和多価脂肪酸の一つであるDHAが多く含まれています。DHAにはアレルギーの発症予防や症状緩和などの効果があることが知られていますが、どのようにしてその効果を発揮するのかは、まだはっきりと分かっていません。  私たちはヒトや動物の細胞を使ってDHAのアレルギー症状緩和効果のメカニズムを調べています。食品中のDHAは摂取後に体内で様々な形に変換(代謝)されることが知られていますが、私たちはDHAが代謝されると、より強いアレルギー症状緩和効果を発揮することを発見しました。現在は、DHAの代謝物がどのようにして効果を発揮するのかを、生物学と化学の知識や技術を駆使して調べており、花粉症などの症状緩和に有効な機能性食品の開発につなげようとしています。

動物培養細胞を顕微鏡で観察している様子
動物培養細胞を顕微鏡で観察している様子

教育・研究内容2骨粗しょう症を予防する新しい食品成分を見つけ出す

 成長期を過ぎると骨量は加齢に伴って減少します。特に閉経後の女性で顕著であり、骨粗しょう症を発症しやすくなります。骨粗しょう症は健康寿命を縮めるリスクの一つであるため、私たちは骨粗しょう症を予防する食品成分を探索しています。免疫細胞の一種であるマクロファージが破骨細胞に変化(分化)して骨量を減らすことが知られていますが、私たちはある種のフラボノイドが破骨細胞への分化を妨げる効果を見出しました。現在は、そのフラボノイドを骨粗しょう症マウスに食べさせて骨量が維持されるかを調査するとともに、それがどのようにして破骨細胞への分化を妨げるのかを調べています。健康長寿に貢献する食品を創るために、ここに載せた内容以外にも様々な研究を行っています。

X線マイクロCT装置(上段)とマウス大腿骨の骨密度測定画面(下段)
X線マイクロCT装置(上段)とマウス大腿骨の骨密度測定画面(下段)

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