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生物環境学専攻環境保全学コース

科学が支える私たちの食の安心・安全

岡本 みなみ

助教

岡本 みなみ

KEYWORD食品、機器分析、残留性有機化合物

環境産業科学(三浦工業)

化学物質汚染の対策技術及び計測技術並びに廃棄物の再利用技術等について研究開発を行う。

環境産業科学(三浦工業)

化学物質汚染の対策技術及び計測技術並びに廃棄物の再利用技術等について研究開発を行う。

教育・研究内容1科学的な視点から食品の安全を見守る技術

 品質の良い食品を安定して供給するためには、農作物を病害虫・雑草から防除するための農薬や、養殖水産物や家畜の病気治療・予防をするための動物用医薬品の使用が必要不可欠です。しかし、これらは使い方を間違えると生体や環境に悪影響を及ぼしてしまいます。そのためこれらが適切に使用され、基準値を超えて食品に残留していないか、科学的な視点から評価を行う必要があります。食品、特に生鮮食品は出荷までの期日が短いため、迅速に検査できる方法が必要です。私たちは迅速に検査が可能な方法を開発しており、これらの方法は実際に出荷前検査で採用されています。おいしさだけでなく安全・安心な食品を届けられるよう新しい技術の開発に取り組んでいます。

食品中の残留農薬等の検査で使用する開発製品
食品中の残留農薬等の検査で使用する開発製品

教育・研究内容2食品中に含まれるPFASの迅速分析法の開発と汚染実態調査

 最近「PFAS」という言葉をよく耳にしませんか?これは10,000種類以上存在するといわれている有機フッ素化合物の総称です。その特徴は油や水を弾き、熱にも強いこと。そのためフライパンの表面加工や、食品包装など私たちの身近なものに広く使用されています。しかしこのPFASは「分解されにくい」という性質を持つため環境中に長く存在し、水や食品を通じて私たちの体にも蓄積する恐れがあるといわれています。そこで私たちは、食品中に含まれるPFASを簡単かつ高精度に分析できる方法の開発に取り組んでいます。またこの技術を通じて、食品中に含まれているPFAS存在量を把握する取り組みを進めています。

食品中の微量物質を測定する装置
食品中の微量物質を測定する装置

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