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生物環境学専攻地域環境工学コース・水環境再生科学特別コース

水害を防ぎ、水資源を有効に利用する

佐藤 嘉展

准教授

佐藤 嘉展

KEYWORD水文・水資源、気候変動適応策、降雨流出解析

地域水文気象学

流域や農地および森林における水循環過程、地表・植生・大気の微気象学的相互作用、農地の潅漑排水、地球環境や土地利用の変化に伴う水文気象学的過程の変化などに関する諸課題について教育研究を行う。

地域水文気象学

流域や農地および森林における水循環過程、地表・植生・大気の微気象学的相互作用、農地の潅漑排水、地球環境や土地利用の変化に伴う水文気象学的過程の変化などに関する諸課題について教育研究を行う。

教育・研究内容1

 ドローン(無人航空機)に搭載されたカメラで上空から撮影し、SfMという技術を用いて解析すると、数cm~mm単位という高い精度で地表面の 形状を3D化することができます。  図はドローンによる空撮画像から作成したある高層湿原の標高分布を示 しています。青色が濃い場所は標高が低く水が集まりやすく、緑や黄緑色 の場所は標高が高く、乾燥しやすいことがわかります。  この湿原では、人間活動や気候変動などの影響で、湿地の乾燥化が進ん でいるため、これを本来の湿地環境に戻す取り組みを進めています。  さらに、湿地環境が保全されることで、生態系や水資源にどのような影響がでるのかも調べています。

高層湿原の数値標高モデル
高層湿原の数値標高モデル

教育・研究内容2流域特性と降雨の時空間分布を考慮した水害リスク評価

 近年の温暖化に伴って、これまでの想定を超過するような豪雨が頻発 し、ダムなどの治水施設の能力を上回る規模の出水によって、甚大な洪水 被害が各地で発生しています。  前線や台風などによる豪雨の際には、流域に対する雨域のかかり方や移 動の仕方によって、河川に流出する水が集中し、中・下流地点で流量が著しく大きくなり、大規模な氾濫につながる可能性があります。  こうした潜在的に起こり得る水害の可能性を、いかに想定し事前に対 策を考えるかが、将来の破局的な被害を回避する上で重要になります。  そこで、全国の主要な河川流域を対象にして、気象条件や流域特性に 着目した水害リスク(洪水発生ポテンシャル)の評価を行っています。

西日本豪雨時における肱川周辺の雨量分布
西日本豪雨時における肱川周辺の雨量分布

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