教員一覧Faculty's List

生命機能学専攻応用生命化学コース・健康機能栄養科学特別コース

化学を理解し、自然を考え、人の生活を改善する

山内 聡

教授

山内 聡

KEYWORD有機化学、食品化学、生理活性化合物

生物有機化学

有機化学的手法を用いた天然物有機化合物及び合成化合物の生理活性、生理活性発現メカニズムに関する教育、研究を行い、生物資源、食 品の機能解明を目指す。

基礎食品科学

食品の素材は主に、生物体そのものまたは生物体の加工物からなっており。これらの素材の科学的基礎研究は、食品の新たな機能発見、機能発現メカニズム解明につながるものである。また、現在は食品として利用されていない未利用生物資源も、その研究によって食品への新たな利用につながる可能性がある。本研究分野は、物体に含まれる分子の機能性解析と食品への応用のための高機能化、未利用生物資源の食品への利用 を目的とした教育、基礎研究を分野横断的に行う教育分野である。

生物有機化学

有機化学的手法を用いた天然物有機化合物及び合成化合物の生理活性、生理活性発現メカニズムに関する教育、研究を行い、生物資源、食 品の機能解明を目指す。

基礎食品科学

食品の素材は主に、生物体そのものまたは生物体の加工物からなっており。これらの素材の科学的基礎研究は、食品の新たな機能発見、機能発現メカニズム解明につながるものである。また、現在は食品として利用されていない未利用生物資源も、その研究によって食品への新たな利用につながる可能性がある。本研究分野は、物体に含まれる分子の機能性解析と食品への応用のための高機能化、未利用生物資源の食品への利用 を目的とした教育、基礎研究を分野横断的に行う教育分野である。

教育・研究内容1野菜類の健康への効果を化学的に明らかにする

 野菜自身が作りだす独特な有機化合物を我々は食事により摂取しています。ポリフェノール類の一種であるリグナン類も野菜類によって作られる化合物ですが、その一つである(-)-セコイソラリシレジノール(1)は、食事により我々の体内に入ると、不飽和脂肪酸の酸化防止のための反応によりラリシレジノール(2)を経て、α-コニデンドリン(3)へ代謝され、これはまた、β-コニデンドリン(4)へ変化すると言われています。しかし、我々の体内での反応によって生成する化合物の我々の健康に対する影響は未知でした。今回、β-コニデンドリンを大量に実験室で合成することによって、アレルギー抑制効果があることが明らかになりました。

野菜に含まれる化合物の体内での化合反応
野菜に含まれる化合物の体内での化合反応

教育・研究内容2自然が作り出す化合物の改変とAIへのデータ蓄積

 植物が本来持つ防御機能として、植物に含まれる化合物には、害虫、病気に対する防御作用を持つものがあります。多くの場合、その効果はそれほど高くはないのですが、これらの化合物の構造を基にして、より高い活性を示す化合物をデザインすることが可能です。この研究を構造活性相関研究、ドラッグデザインといいます。上で紹介したリグナン類の構造を改変してボウフラに対して即効性を持つ化合物及び、植物に病気を引き起こすカビであるAletrnaia alternataに対する抗かび活性を持つ化合物をデザインしました。このような構造と活性との関係を示すデータをAIに入れると新たな医薬、農薬の開発に貢献できます。

天然のリグナンをモデルに合成した化合物の抗かび活性
天然のリグナンをモデルに合成した化合物の抗かび活性

一覧に戻る