令和3年6月8日（木）、大学院農学研究科の和田博史教授が、イギリス・ロンドンに本部を置き、細胞から環境までの動物・植物科学をカバーするSociety for Experimental Biology学会（実験生物学会）刊行の2021年春号の季刊誌にSpotlight研究者として紹介されました。この学会は1923年に設立され、植物生理学の分野で著名なJournal of Experimental BotanyやPlant Journalなどの学術雑誌を刊行しています。学会全体から毎年、春と秋に4名前後の若手研究者がSpotlight研究者として選ばれ、インタビューの内容が季刊誌に掲載されます。
　今回の記事では、和田教授のこれまでの研究について、特に、水稲高温登熟障害の研究推進のために和田教授らが取り組んだ、1細胞水分状態計測器であるプレッシャープローブ法と質量分析計とを融合させた1細胞代謝産物解析法（ピコリットル・プレッシャープローブ・エレクトロスプレーイオン化質量分析法）の開発経緯について紹介されています。また、2017年にスウェーデン・ヨーテボリで開催されたSociety for Experimental Biologyの国際会議において和田教授の口頭発表をきっかけに始まった、ヘルシンキ大学・フィンランド自然資源研究所とのオウシュウトウヒ木部1細胞代謝産物分析を駆使した国際共同研究の取り組みが高く評価されました。現在、和田教授らのグループでは、この手法を用いて実際の農業現場で起こる作物の生理障害などの機構解明に取り組んでいます。

　詳細は以下ホームページに掲載されています。

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　Society for Experimental Biology-SPOTLIGHT ON...HIROSHI WADA