愛媛大学農学部について
各学科とコースの構成について
愛媛大学農学部では、食料生産学科、生命機能学科、および生物環境学科の三学科からなる教育・研究体制を整えています。各学科はそれぞれの専門に特化した教育コースを設けており、農学に関するほとんどの教育分野を網羅しています。さらに専門性の高い知識を得たい、または研究に従事したい学生のために大学院を設けています。入学時から大学院に進学することを希望する学生には特別コースを設けています。
入学の際には学科を選択していただき、二年生前期にはその学科のコースを選択していただきます。
食料生産学科
生物を利用した食料生産の最新技術を学び、さらに食料の流通と農業経営について学びます。
- 農業生産学コース
- 植物工場システム学コース
- 食料生産経営学コース
- 知能的食糧生産学科特別コース
生命機能学科
有機化合物、タンパク質などの小分子から、細胞・個体まで幅広く学び、生命現象の理解とその応用を目指します。
- 応用生命化学コース
- 健康機能栄養科学特別コース
生物環境学科
生物を取り巻く環境と生態系について学び、人類の生存に必要な環境の構築に取り組んでいます。
- 森林資源学コース
- 地域環境工学コース
- 環境保全学コース
- 水環境再生科学特別コース
各コースの特徴について
愛媛大学農学部の各コースではより専門性の高い教育と研究を実施しています。卒業後には特定の資格を得ることができるものもあります。
学科 | コース | 概要 |
---|---|---|
食料生産学科 | 農業生産学 | 農作物と畜産物の生産法を学ぶことができる。 米、麦、野菜、花、家畜、昆虫などを広く学ぶとともに、土壌や植物の病気についても学ぶことができる。 実際の農業生産や生物学を学ぶならこのコースがおすすめ。 |
植物工場システム学 | 内部環境をコントロールした空間で植物を栽培する、次世代の植物生産法を学ぶことができる。 植物工場や農業機械、ITについて学びたいならこのコース。 |
|
食料生産経営学 | 愛媛大学農学部唯一の文系コースで、農産物の流通や経営について学ぶことができる。 | |
生命機能学科 | 応用生命化学 | 化学を応用して、生物の機能を分子レベルで学ぶとともにその利用法についても学ぶ。 食品・微生物・有機化合物・バイオテクノロジーについて学ぶならこのコースがおすすめ。 |
生物環境学科 | 森林資源学 | 日本の国土の70%を占める森林とその利用法について学ぶ。 森林と木材の利用を学ぶならこのコース。 |
地域環境工学 | 農業を営むために欠かすことができない、地域の把握と土地整理、水路の整備の手法を学ぶ。 | |
環境保全学 | 陸、水、空と生物が生息する全ての環境の状態を把握するとともに、その保全法の確立を学ぶ。 環境について学ぶならこのコース。 |
詳細は農学部ホームページの「学部・学科」メニューをご覧ください。
高等学校などで学んだ科目のうち、各コースで活用できる科目を表にまとめました。なお、高等学校などで学んでいない科目でも、大学入学後に学ぶことができるものも少なくありません。この表はあくまでも参考程度のものです。
学科 | コース | 生物 | 化学 | 物理 | 文系 (経営等) |
---|---|---|---|---|---|
食料生産学科 | 農業生産学 | ○ | ○ | ○ | - |
植物工場システム学 | ○ | ○ | ○ | - | |
食料生産経営学 | ○ | - | - | ○ | |
生命機能学科 | 応用生命化学 | ○ | ○ | ○ | - |
生物環境学科 | 森林資源学 | ○ | ○ | ○ | ○ |
地域環境工学 | ○ | ○ | ○ | - | |
環境保全学 | ○ | ○ | ○ | - |
特別コースについて
特別コースは大学入学時から大学院進学を決定している学生のためのコースです。入学時から大学院進学に向けたカリキュラムを受けることになります。なお、特別コースに入学しなくても大学院に進学することができます。
卒業後に取得できる資格について
各学科・各コースでは卒業後に取得できる資格を用意しています。卒業後のキャリアアップを目指して資格を取得してみませんか?
免許・資格 | 取得できる学科・コース | 備考 | |
---|---|---|---|
教員職員免許 | 食料生産 学科 |
中学校教諭 一種免許 (理科) 高等学校教諭 一種免許 (理科・農業) |
教職員免許法および同法施行規則が定める所定の単位を取得し、都道府県教育委員会へ申請することで取得できる |
生命機能 学科 |
中学校教諭 一種免許 (理科) 高等学校教諭 一種免許 (理科・農業) |
||
生物環境 学科 |
中学校教諭 一種免許 (理科) 高等学校教諭 一種免許 (理科・農業) |
||
学芸員 | 全学科 | 博物館法施行規則に基づき開講する所定の単位を取得する | |
毒物劇物取扱責任者 | 生命機能学科 | 必要な科目を取得する | |
食品衛生管理者および 食品衛生監視員 |
生命機能学科 | 食品衛生監視員プログラムを修了する | |
技術士補 | 生物環境学科 地域環境工学 | 農業土木プログラムを修了し、技術士会に登録することで修得する | |
測量士補 | 生物環境学科 森林資源学 生物環境学科 地域環境工学 |
地域環境工学では農業土木プログラムを修了することで、森林資源学および地域環境工学環境工学プログラムでは、各コースが指定する所定の科目を修得すれば取得できる |
免許・資格 | 取得できる学科・コース | 備考 |
---|---|---|
技術士補 | 全学科 | 技術士の資格を得るために必要な資格で、農業関係では農業部門、林業部門、生物工学部門、環境部門がある |
甲種危険物取扱者 |
生命機能学科 |
必要な科目を修得する |
上級バイオ技術者 | 生命機能学科 | 必要な科目を修得する |