愛媛大学農学部・大学院農学研究科

ARG 農学研究科研究グループ制度

この制度は、農学研究科で地域貢献を目指す研究グループや世界的な研究を目指す研究グループを支援するために設立されました。平成29年度に2研究グループ,平成30年度に1研究グループ、令和2年度には2研究グループ、令和4年度には1研究グループを認定し、地域における分野横断的研究や研究拠点形成を支援しています。

生命機能科学応用開発グループ

生物、特に微生物の膨大なゲノム情報の中に眠っている新たな機能性タンパク質を、バイオインフォマティックス、構造生物学、分子モデリング、有機化学合成を駆使した革新的手法により発見し、それらを有用物質の発酵生産・成分計測・生物農薬などに応用することで、生命現象理解のさらなる深化と人間社会の持続的発展に貢献します。また「タンパク質・酵素・微生物」をキーワードに、地域社会への知の還元を行っていきます。(もっと詳しく)

農環境・生態系の保全と食の安全に係る包括的有害物質監視・リスク評価研究グループ

農薬・重金属・生活関連物質(PPCPs)などの有害物質を対象とした先端的分析技術の開発を行い、農環境およびその周辺生態系におけるその分布や動態の解明と農産物・循環資源の安全性評価に関する研究を実施します。また、それら先端分析技術とバイオアッセイ等の生態毒性検知法や現地の生物群集解析に基づいた生態影響調査を組み合わせ、農環境および周辺生態系の保全と食の安全に係る包括的な有害物質監視・リスク評価システムを確立し、生態系の保全と生産物の安全性を保障する循環型農環境モデルの形成推進に貢献することを目指します。(もっと詳しく)

スピード育種システム研究グループ

遺伝子組換え技術を用いない新たなゲノム編集技術の開発を軸として、生体計測によるフェノタイピング育種技術の開発、さらに植物工場における環境制御技術を活用した世代促進技術の構築し、新品種開発を迅速化するための技術開発を行います。特に、カンキツ、はだか麦、サトイモ、キュウリなど、愛媛県内の各地域の主力作物について適用可能な技術を開発し、愛媛県の農業に広範囲に貢献することを目指します。(もっと詳しく)

グリーンテクノロジー研究グループ

持続可能な社会の実現を目指し、天然の循環型素材である「脂質」をバイオマスとして活用するグリーンテクノロジーの研究開発を展開します。脂質分子を自在に設計・合成するとともに、その多様な機能を分野横断的に評価することで生分解性を有する新たな素材の導出を目指します。このため、有機合成化学と酵素や微生物による物質生産を複合的に活用するとともに、植物病理学やタンパク質工学および微生物学などによる機能性評価を並行して実施します。(もっと詳しく)

はだか麦資源開発研究グループ  【平成29年度-令和3年7月】

※はだか麦資源開発研究グループは、2021年8月1日「大学院農学研究科附属ハダカムギ開発研究センター」になりました。
  ハダカムギ開発研究センターHPはこちら

愛媛県の主力農産物であるはだか麦の品種開発に向けた新たな遺伝資源の基盤整備および、分子育種を迅速に進めるための遺伝子解析システムの構築を行います。また、これら研究基盤を活かして、生産者と実需者のニーズに対応した有望系統群を選抜するとともに、愛媛県内の研究機関、生産者、実需者と連携した「オール愛媛による魅力あるはだか麦づくり」の地域志向型研究拠点を形成し、はだか麦に関する生産振興と普及拡大に貢献することを目指します。(もっと詳しく)

急傾斜地農業の超省力・高品質生産のための小型ロボット農業システム研究グループ  【令和2年度-令和4年度】

※2022年10月からは生物系特定産業技術研究支援センター(農研機構)の「戦略的スマート農業技術等の開発・改良」の委託を受け、愛媛県などとコンソーシアムを形成して研究展開しています。

スマート農業の必須アイテムである農業ロボットを愛媛県に多い急傾斜農地にも適用可能とするために、ロボットやその制御技術、さらには栽培技術や農地設計、経営管理までを含む包括的な課題解決に取り組みます。ロボットの小型化、ロボットが活躍できる栽培方法や農地整備、ロボット購入やメンテナンスのコストなどに関する課題をクリアし,小型農業ロボットを基盤とした持続可能な急傾斜地農業を実現することを目指します。(もっと詳しく)